キャンプでも「本格コーヒー」が楽しめるアイテム6選!アウトドアでもコーヒーが飲みたい!!
自粛生活が長引き、アウトドアが人気になりつつありますね。日頃の疲れを自然とキャンプコーヒーで楽しんでみてはいかがでしょうか。
豆から挽(ひ)いていれる本格的な道具から、お湯を注ぐだけの簡単なものまで、オートキャンプや登山など、形態に応じて選べるコーヒー道具のイチオシを紹介します。
オーソドックスなドリップ方式2選を解説
コーヒーをいれるにはさまざまな方式があり、それぞれ必要な器具が異なります。その中で最もよく用いられているのが、ドリップ方式ではないでしょうか。じょうごのような形状の「ドリッパー」に、ろ紙の役割を担う「ペーパーフィルター」をセットし、挽いたコーヒー豆を入れてお湯を注ぐ方法です。
平たく収納できるドリッパー ユニフレーム「コーヒーバネット cute」
「コーヒーバネット cute」は、折りたたみ式のドリッパー。運搬時は平面状に収納できるため、かさばりません。
「バネ」のような形状は、コーヒーの味の面でもメリットになっています。コーヒー豆を入れたドリッパーにお湯を注ぐと、コーヒー豆からガスが発生し、それが雑味の一因になります。「コーヒーバネット cute」はペーパーフィルターが露出されるため、そこからガスが抜けるのです。
なお、ペーパーフィルターは、「カリタ」や「メリタ」などの一般的なドリッパー用ではなく、円錐型のペーパーフィルターを使用します。専用フィルター(以下のリンク参照)のほか、同サイズならば市販の円錐型ペーパーフィルターも使用可能です。
通常のドリッパーは、じょうごの形状をしているため、マグカップと同じくらいの場所をとってしまいます。しかし「コーヒーバネット cute」は平面状なので、どこにでも収納しておくことができます。
【SPEC】
- サイズ:約110(横)×20~70(縦)mm
- 重量:約46g
- 主な付属品:2人用フィルター×10枚
使い捨てフィルター不要のドリッパー コールマン「パルテノンコーヒードリッパー 170-9370」
「パルテノンコーヒードリッパー」は、フィルター交換が不要な金属フィルタータイプのドリッパー。
ペーパーフィルターを使用するタイプのドリッパーは、使用後にフィルターを粉ごと捨てるだけという便利さがありますが、フィルターを必要な分だけ常備しておく必要があります。
「パルテノンコーヒードリッパー」は、金属製のメッシュフィルターを使用します。そのため、「うっかりフィルターを切らしてしまったので、コーヒーをいれられなくなった」ということが起きません。
使用後は、粉を捨てて洗い流し、乾かすだけ。ペーパーフィルターを使わないので、何度使っても紙ゴミが出ないという利点もあります。
本体はコンパクトで、1~2人分のコーヒーをいれるのにピッタリのサイズ。所有欲を満たしてくれるデザインとあいまって、ソロキャンプの道具ケースに常備しておきたいアイテムです。
【SPEC】
- 材質:18-8ステンレス
- サイズ:約95(直径)×70(高さ)mm
- 重量:約150g
ドリップ以外の方式でコーヒーをいれる器具2選を解説
コーヒーをいれる方式は、ドリップ以外にもいくつかあります。ここでは、「コーヒープレス」と「エスプレッソメーカー」の2種類を紹介。どちらも挽いたコーヒー豆からお湯でコーヒーを抽出するという点ではドリップ方式と同じですが、その抽出方法がそれぞれ異なっています。
チタン製のコーヒープレス スノーピーク「チタンカフェプレス3カップ CS-111」
コーヒープレスは「フレンチプレス」とも言われ、挽いたコーヒー豆をお湯に数分浸してからフィルターでこす方式です。コーヒー豆がお湯に接している時間が長いため、コーヒー豆の持つ味や香りの特徴を存分に引き出せます。
「チタンカフェプレス3カップ」は、3人分のコーヒーをいれることが可能。直接火にかけられるので、別途お湯を沸かすケトルが不要なのが便利です。チタン製なので軽く、ハイキングや登山に持っていくのにも適しています。
使い捨てのフィルターも不要なので、別途用意するのは水とコーヒー豆だけ。ドリップ式とは異なる味わいを楽しんでみたい人にも使ってみてほしい逸品です。
【SPEC】
- 材質:チタン(ポット、フタ)
- セット内容:本体、メッシュ収納ケース
- サイズ:82(直径)×140(高さ)mm
- 重量:200g
直火式のエスプレッソメーカー ビアレッティ「モカ エキスプレス 3cup用」
イタリアやフランスで好まれているコーヒーの飲み方が、「エスプレッソ」。日本では「シアトル系」と呼ばれるコーヒーショップを中心に広く提供されており、コーヒーの飲み方のひとつ、またはアレンジドリンクのベースとして定着しています。
エスプレッソは加圧した沸騰水で抽出するため、専用の器具が必要になります。それが「エスプレッソマシン」や「エスプレッソメーカー」と呼ばれる器具です。
「モカ エキスプレス」は、イタリアの老舗メーカー「ビアレッティ」社の製品。エスプレッソメーカーの代名詞的存在であり、使ったことはなくても、このシルエットは見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
使い方は簡単で、水とコーヒー豆をセットして直火にかけるだけ。特別なコツも技術も必要ありません。
最近は、家電のエスプレッソマシンも人気ですが、電源不要の「モカ エキスプレス」はキャンプやBBQでも使用できるという利点があります。使用後は水洗いをして乾かすだけ、という手軽さもアウトドア向けです。重厚なアルミ合金の質感とソリッドなフォルムは、屋外のテーブルでも存在感を放ち、目を楽しませてくれるでしょう。
なお、ここでは3カップ分をいれられる「モカ エキスプレス 3cup用」を紹介しましたが、ほかにも「1cup用」から「18cup用」までのサイズバリエーションが用意されています。ソロキャンプ専門なら「1cup用」、自宅でも常用したいなら大きなサイズと、用途によって選ぶといいでしょう。
【SPEC】
- 材質:本体/アルミ合金、ハンドル/ナイロン樹脂、パッキン/シリコンゴム
- サイズ:約9(幅)×16.5(高さ)×16(奥行)cm
- 重量:約380g
挽き立ての豆でコーヒーをいれる器具2選を解説
コーヒー豆は、空気に触れる面積が大きいほど、酸化が進んで劣化しやすくなります。そのため、できればコーヒーは豆の状態で保存し、飲む直前に挽くのが理想的なのです。
コーヒーミルを持つことのメリットは、もうひとつあります。以上で紹介した「ドリップ」「コーヒープレス」「エスプレッソメーカー」といった方式は、実は適したコーヒー豆の細かさがそれぞれ異なるのです。コーヒープレスはお湯に浸している時間が長いために「やや粗め」に、濃く抽出するエスプレッソメーカーでは「細挽」に、ドリップではその中間に、といった具合です。
コンビニやスーパーで売っている粉は、ほとんどがドリップ用の細かさに挽いてあります。コーヒー豆を売っているショップでは挽いてもらうこともできますが、使う器具ごとに挽き方を変えてもらうのは面倒です。
そこでコーヒーミルの登場です。ほとんどのコーヒーミルは、豆の挽き方(粗さや細かさ)を調整可能。つまりコーヒーミルを持っていれば、夜は細挽にしてエスプレッソをいれ、朝は中細挽でドリップコーヒーをいれる、といったことが簡単にできようになります。
軽くてハンディなコーヒーミル キャプテンスタッグ「コーヒーミル セラミック刃 UW-3503」
コーヒーミルには、大きく分けて「プロペラ式」と「臼式」の2種類があります。プロペラ式は、回転する刃で豆を切り刻む方式。構造がシンプルなので安価に作れますが、挽いたあとの粉のサイズがバラバラになりがちなのが難点。臼式は、石臼のような構造の刃で豆をすりつぶすように挽きます。プロペラ式よりは高価になりがちですが、豆を均一に挽きやすいのが特徴です。
「UW-3503」で採用されているのは、「臼式」。お手頃な価格で入手できるコーヒーミルで臼式が採用されているだけでも珍しいですが、さらに、刃にセラミック製を採用しているのがポイント。金属のように独特の匂いがつくこともなく、コーヒーの芳香を損ないません。もちろん、挽加減を調整可能なので、使いたい器具に合わせてその都度、最適な挽き方ができます。
1度に挽く豆は、約2人分の26g。だいたい3分もあれば挽けてしまいます。軽くコンパクトなので、自転車や徒歩の際に携帯しても負担になりません。高級機と同様の構造を採用した臼式ミルで、挽き立てのコーヒーを楽しみましょう。
【SPEC】
- 材質:本体/ポリプロピレン・ポリアセタール、刃部/セラミック
- 豆容量:約26g
- サイズ:約145(幅)×195(高さ)×80(奥行)mm
- 重量:約230g
挽き立てが飲めるオールインワンセット OUTDOOR MAN「ポータブルコーヒーメーカー KK-00417」
「ポータブルコーヒーメーカー KK-00417」は、ミル、ドリッパー、タンブラーのセット。器具を一体型としてまとめられるので、運搬時にも便利です。
ドリッパーのフィルターは繰り返し使用可能な金属メッシュフィルターで、紙フィルターを用意する必要はありません。
お湯と豆、そしてこのポータブルコーヒーメーカーさえあれば、いつでもどこでも挽き立てのコーヒーが飲めます。キャンプや登山ではもちろん、「ちょっとそこまでお散歩に」というときに、小さな魔法瓶を持ち歩いてコーヒーをいれるのも楽しいものです。
【SPEC】
- セット内容:手動ミル、ドリップフィルター、ドリップマグ、タンブラー、タンブラーキャップ、メジャーカップ
- 収納時サイズ:約8(幅)×19(高さ)×8(奥行)cm
- 総重量:約450g
総評
いかがでしたでしょうか。自然の中で美味しいコーヒーが飲めるアイテムをご紹介しました。自分に合った方法でキャンプコーヒーを楽しみましょう!